『冬牧場』

李娟(リー・ジュエン)著/河崎みゆき(かわさき・みゆき)訳
定価(税込) 3,740円(本体3,400円+税)
ISBN978-4-908184-30-7 C0098
2021年12月24日発売

内容紹介

中国文学における最高栄誉の魯迅文学賞や上海文学賞、人民文学賞、第二回朱自清散文賞など、多くの文学賞を受賞している李娟の代表作『冬牧場』がついに日本刊行!

世界で一番海から遠い都市、新疆ウイグル自治区のウルムチから届いた極上の紀行エッセイ。
著者と、新疆ウイグル地区アルタイ地方にある冬の牧場で遊牧をしているカザフ族との約3カ月にわたる心温まる交流が綴られている。
遊牧民の生活は、中国の政策によって近いうちに遊牧民たちも定住を選ぶ時代になるかもしれないという時代に、非常に貴重な記録ともなっている。

推薦  李琴峰(芥川賞受賞作家)

温度計も測れない厳冬、
羊のフンに囲まれる地中の家、果てしない荒野――
過酷な環境とともに描きされるのは、遊牧民の人間味溢れる暮らしと営み。
クスッと笑うこと間違いなし!

目次

日本の読者のみなさんへ
序文
第一章 冬の住処
第二章 荒野の主人
第三章 静けさ
第四章 最後の出来事
訳者あとがき

著者紹介

李娟(リー・ジュエン)

作家。1979年、中国新疆生まれ。
1999年ごろから、新疆北部のアルタイ遊牧地域で、母親が営む雑貨店を手伝いながら散文を書き始め、「南方週末(Southern Weekly)」紙などにコラムを持つようになる。2018年『遥遠的向日葵地』で中国文学最高栄誉である魯迅文学賞を受賞。他にも上海文学賞、人民文学賞、第二回朱自清散文賞など多くの文学賞を受賞している。代表作は『冬牧場』『羊道』三部作など。新疆在住。

翻訳者紹介


河崎みゆき(かわさきみゆき)

文学博士。國學院大學大学院非常勤講師。専門は日中対照言語研究および社会言語学。
著書に『漢語“角色”研究(中国語の役割語研究)』(北京、商務印書)、訳書に『アルタイの片隅で』(インターブックス)。また、詩人として中国語で詩や散文を書き、雑誌「香港文学」やWeb雑誌「香港作家」などに中国語の詩や散文が採録されている。